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清朝英国領事官邸

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清朝英国領事官邸清朝英国領事官邸

この一棟の赤レンガの2階建ての洋館は、英国が台湾に建設した3軒目(そして最後の1軒)の領事官邸です。外観は典雅で、本館の閉鎖的で剛毅な風格とは異なります。この優美な造形の建物はイギリス人により設計され、中国の職人により施工、建設されました。壁には中国の赤レンガを用い、屋根は福建式(閩南式)の紅瓦、全体の建築が多様な異国情緒を表しています。洋館の内側には赤レンガ、アーチ、回廊と傾斜した屋根があり、これは典型的な英国の「植民地様式建築」です。内部には客間、書斎、食堂、螺旋階段、壁炉などのスペースと施設があり、一部のスペースでは当時の居住状況が再現されています。

【Aエリア 情景の展示】【Aエリア 情景の展示】

【Aエリア 情景の展示】英国ビクトリア王朝時代のものを模した家具を客間や食堂、配膳室、書斎スペースに設置・配置して情景を再現しているとともに、当時の英国領事が客間、書斎と食堂で休憩する際の使用の情景を紹介しています。領事官邸の室内、1階東側の食堂と西側の客間の床と入口の階段の間には同様に彩瓷が敷かれ、幾何学的なコラージュによる図案は優美で色鮮やかで、イギリスのMinton Hollins, &Coの高級建材が使用されています。客間と食堂の天井扇風機は以前より残されたものであり、1941年にゼネラル・エレクトリック社で生産された製品です。

【官邸の客間】【官邸の客間】

【官邸の客間】家具とインテリア:英国のビクトリア王朝時代の家具を模倣し、インテリアの配置と方向はイギリス人の家庭生活の様式を参考に計画し、英国領事の生活の様子を表しています。客間と食堂の天井扇風機は、以前より残されたものであり、1941年にゼネラル・エレクトリック社で生産された製品です。

【モザイクタイル】【モザイクタイル】

【モザイクタイル】モザイクタイル:領事官邸の室内、1階東側の食堂と西側の客間の床と入口の階段の間には、みな彩色磁器のモザイクタイルが敷かれています。幾何学的なコラージュによる図案は優美で色鮮やかで、イギリスのMinton Hollins, &Coの高級建材が使用されています。

【使用人の呼び鈴】【使用人の呼び鈴】

【使用人の呼び鈴】英国領事がハウスキーパーを呼び出すために、特別に1セットの「使用人の呼び出しベル」交換台を設計し、寝室、食堂、客間、ドアホールなど10か所の地点に「サービス・ベル」を設置しました。領事がいずれかの場所でサービス・ベルを押すだけで、交換台側のベルが鳴り響き、指示された地点の番号札が同時に落ちてきます。この時ハウスキーパーは、領事がどこで必要があるのかを知ることができたのです。

【Bエリア 歴代領事の資料の陳列展示】【Bエリア 歴代領事の資料の陳列展示】

【Bエリア 歴代領事の資料の陳列展示】使用人のスペースは4部屋あり、歴代の領事資料の展示に使用されています。その展示資料には1864(同治3)年から1971年の間の領事、合計37代36名が含まれ、歴代領事の名前、任期と写真の紹介をそれぞれ展示しています。うち第5代領事のジャイルズは36名の領事の中でも有名であり、保存されている資料と写真も比較的多く、学術上での価値があります。ジャイルズ (Herbert Allen Giles, 1845-1935)は1886年に淡水の領事に就任し、50年におよぶ執筆と出版により有名となり、学生の読み物、例えば:1872年の『中文無師自通(教師なしで中国語がわかる自習書)』、1892年初版で1912年再販の『大字典』、1898年の『中国人名辞典』から世俗的な読み物、例えば、1880年の『聊斎志異』、1884年の『中国文学精華(中国文学のエッセンス)』、1889年の『朱子』など枚挙に暇がありません。中国の言語、文化と国家について最も人間性溢れる表現を行いました。1922年にはロイヤル・アジアティック・ソシエティーから金メダルを獲得しています。

【緑釉の花瓶】【緑釉の花瓶】

【緑釉の花瓶】 回廊の欄干には「緑色の釉薬の花瓶の欄干」が使用され、中国の陶芸と西洋の花瓶が欄干の形式で結びついた、19世紀の洋館でよくみられる形式です。「花瓶」様式は建築上で「平平安安(瓶と平が同じ発音のため)」のおめでたい意義からも用いられ、各セットで10口の花瓶の欄干を設置するとさらに「十全十美(十全であること)」として、幸運を願う意味があります。

【銭紋の通風孔】【銭紋の通風孔】

【銭紋の通風孔】領事官邸の基礎は嵩上げされ、中国式の嵌め込み「銭紋」小石窓により空気の通る開いた基礎内に風を通すことができます。「銭紋」パターンは建築上で「大富大貴」のおめでたい意義からも用いられ、中国式建築の職人では、よく見られる施工方式です。

【VRレンガ彫刻】領事官邸の入口の両側の立柱の側面には、合計12のレンガ彫刻があります。VRの文字はビクトリア女王((Victoria Regina 在位1837~1901)の略称です。レンガ柱と壁の厚さはすべて0.5ヤードであり、英国出身の建築士の設計を際立たせています。

【VR租界碑石】【VR租界碑石】

【VR租界碑石】 1つ目は領事館の東側の花園の景観のとなりに立ち、2つ目は南門の出口の箇所に、3つ目は紅毛城の主城前の広場の囲い壁に立っています。当時の英国から、清朝に毎年十両の紋銀で永代借地の契約が行われた際に指定された、境界の境界点です。

【H型鋼梁とウェーブした鉄板アーチ】【H型鋼梁とウェーブした鉄板アーチ】

【H型鋼梁とウェーブした鉄板アーチ】領事館の1階東西の両側の回廊の天井には、ウェーブした鉄板のアーチ構造が「H型鋼の梁」の上に架けられています。この特殊な天井板の建築工法は、19世紀末期に発明された「波形鉄板アーチ」の天井板に属します。これは防火機能を備えた構造の一種であり、鉄筋コンクリートが普及・運用される前のもっとも進んだ建築技術であり、東アジアでも非常に珍しく、台湾近代建築史上のマイルストーン的な価値を備えています。

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